中国史
photo credit: Qiandaohu (1000 Islands Lake - Zheijiang Province, China) via photopin (license) 落第したときに仲間を励ます 25歳のとき、陽明は2度目の進士の試験をうけて落第した。このとき落第したのを恥じているものがいた。陽明は彼らを慰める…
前回の続きです。 <a href="http://hikaze.hatenablog.com/entry/2014/12/29/110000" data-mce-href="http://hikaze.hatenablog.com/entry/2014/12/29/110000">資治通鑑に書かれたリーダー像(前漢~三国志編) - 人物言行ログ</a> 司馬師 司馬師は、司馬懿が築いた基礎を受けついだと于宝に評価されている。敗戦の処罰が諸将に及びそうになったとき、大将軍の司馬師は、「これは私の過失である。諸将に…
司馬光が編纂した資治通鑑は孔子の『春秋』の形式(編年体*1)を用いて、『春秋』以後の政治の批判と考証をしています。「治世に利益があって歴代為政者の鑑(かがみ)とするに足る通史」(広辞苑)との意味で、このタイトルは神宗*2が下賜されたそうです。 …
前回の楚の話のつづきです。 三年鳴かず飛ばず――人材を見きわめる荘王の方法 - 人物言行ログhikaze.hatenablog.com 楚は、荘王がなくなってから、世子の共王が立ち、その後は共王の子の時代になるわけですが、ここで兄弟によるクーデターがおこり、平王が立…
中国の春秋時代は、孔子が編纂した史書『春秋』に由来する時代区分。 当時の王室「周」が衰微しはじめ、異民族におびやかされてしまいます。そこで諸侯のなかでも実力あるものが覇者(リーダー)として尊王攘夷(王室の奉戴と異民族の撃攘)にあたります。し…
前回の記事『王陽明と夢 - 人物言行ログ』では、王陽明が逆境により大悟したことを書きました。今回は宮刑を受け発憤した司馬遷について。 私心なく歴史を書いた人物 司馬遷が『史記』の作者ということは知っていましたが、史記列伝の「太史公自序」を読むま…
前回の記事では高杉晋作が見た夢の逸話を書きましたが、今回は王陽明と夢の不思議な関係について紹介します。 <a href="http://hikaze.hatenablog.com/entry/2014/11/28/185559" data-mce-href="http://hikaze.hatenablog.com/entry/2014/11/28/185559">高杉晋作が見た夢 - 人物言行ログ</a> 生誕に関する逸話 安岡正篤氏編の『伝習録 (中国古典新書)』によれば、王陽明は14ヶ月も母の胎内にいたそうで…