阿部正弘の死去とその影響

阿部は安政4年4月頃から体に異常を感じはじめ、5月には胸が痛み、そして6月17日ついに病没した。享年39歳であった。 このとき鹿児島に帰国中だった島津斉彬は阿部の訃報に接し、「阿部を失いたるは天下のために惜しむべきなり」と歎息したと伝えられ。 春嶽 松平春嶽は閏5月、城内で阿部の様子を見て、近臣につぎ…