山岡鉄舟の西郷隆盛評

佐賀の乱が起こった明治7年、山岡鉄舟は密命を帯びて鹿児島を訪れている。このとき西郷隆盛と語りあい旧情をあたため、昔と変わらず高潔な志を宿していることを知り、西郷が政府打倒など考えていないと確信した。 その三年後、事西郷の志と違って西南戦争が勃発すると鉄舟は肉食を廃し、猛暑のときも扇を用いることなく、…