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幕末維新備忘録

幕末から明治維新に関する備忘録

高杉晋作関連

高杉晋作の弟子になった田中光顕

田中光顕は、高杉晋作に弟子入りしている。その経緯と師高杉からの教訓が『維新風雲回顧録』で述べられているので紹介したい。 土佐出身の田中光顕はどうして高杉晋作の弟子になったのか? 奇兵隊を創設し高杉晋作が陸海軍総督ともいうべき立場だったとき、…

高杉晋作にはどうしてもかなわない――とある医者の話

「俺は残念ながら、どうしても高杉にはかなわない。それもどこがどうという訳でもないが、いつでも奴には押さえつけられるような気分がして、自然負けるようになる。これは実に不思議でならぬ。どう考えてみてもその理由がわからぬ」と福岡のある医者は、人…

武士は困るということを言うべきものではない――高杉晋作の家訓

「武士は困るということを言うべきものでない。困る時は、即ち死ぬる時なり、是れ我が家訓也」(『高杉晋作』横山建堂) photo credit: Philerooski via photopin cc 晋作に影響を与えた家訓 晋作は「困る」ような局面に陥らないようにしていた。もちろん、…

西郷と高杉は面会したか?

西郷と高杉は、幕末の二大英雄だ。このふたりは会見した伝説もあり、会見していないとする説も根強い。高杉が福岡に潜伏していたときと長州征伐のときに面会したといわれる。 高杉が福岡に潜伏していたときには、西郷はちがう場所にいたので訛伝《かでん》と…

外国公使襲撃――高杉晋作1862年(文久2)

上海で晋作は、「拙者頗(すこぶ)る狂」と相手につげていた。『論語』でいう「狂者(進んで行う者)」のことである。帰国した晋作は「狂」によって、固陋因襲な状況を打破しようとした。 帰国してから 上海から帰国した晋作は、世子公(藩主の世継ぎ)の小…

高杉晋作が見た夢

高杉晋作は、上海で不思議な夢をみた。天照大神、孔子、キリストの3人がでてきた。また野山獄に入っているときにも、不思議な夢を見ている。 夢にしたがい書かれた『投獄記』 野山の獄の夢では、白髪の老人が嘲りながら、 「この苦しい状況に陥った理由を聴…

高杉晋作の敵

photo credit: DvYang via photopin cc 患難即平安、平安即患難 中岡慎太郎の人物評では、『見識があり機略もあり、どんな事態に臨んでも惑うことなく、機を看て動き、気で人に勝つものとして高杉晋作がいる。洛西(京都より西)の一奇才』と、晋作を評価し…

高杉晋作

高杉晋作 生年月日:1839年9月27日 生地:長門国 萩(現・山口県萩市) 尊敬する人物:楠正成、菅原道真、屈原、王陽明、吉田松陰など 好きな食べ物:「鯛のあら煮」、「長州鮨(鯛の押し寿司)」「マグロ(江戸ではまる)」 ファッション:服装には…

天性の偏屈ーー高杉晋作

photo credit: maaco via photopin cc 「俺は人の好き嫌いが激しい。相手の器量によって言動を変えてしまう」ということを晋作は手紙に書き、 「剣術は得意だが、天性の偏屈さのせいで上達が妨げられている」と、剣術修行中の日譜に手記していた。 一つ年下…